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「細雪」

谷崎潤一郎の作品を読み漁ったのは、20代。
読むなら純文学と決めていた頃だ。
谷崎文学のなかでも、お気に入りは「細雪」だった。

今月の初め、着物教室の先生方から、お芝居の「細雪」を一緒に観に行かないかと、誘いを受けたとき、珍しく「行きます」と即答した。
観るからには、原作をもう一度読まねば。

「こいさん、頼むわ。」
で始まる細雪は、四姉妹の物語。
姉が、末っ子に、着物の着付けの手伝いをお願いする、という書き出しになっている。
細雪は、着物を着付ける際の、姉妹のやりとり、帯がどうのこうのとか、そういう場面がふんだんに盛り込まれている。

物語を読む前だったと思う。
私は、普段洋服の母が、着物を着て出かけていく場面を思い出していた。
親戚の結婚式に呼ばれたのだろう。
母の三姉妹は私の実家に集まり、着付けのプロの叔母が、みんなを着せ付けていた。

あれとって、これとって、
ここちょっと押さえておいて、

そんなやりとりを、小さい頃、私は飽きもせず、じ~っと、ずっと見ていた。
和やかな雰囲気に、三人の笑い声。
晴れやかな衣装に身を包んだ、満足げな母たち。
いつか、私も着物を着たい、なんて思ったのかもしれない。


現在の私の生活は、15キロの犬の散歩の毎日だ。
着物を着て散歩するには、無理がある。
着物を着たいのであれば、そのときだけ、レンタルするという手で充分。
でも、私は、自分で着ることにこだわった。

私の着物好きの原点は、ここにあると思う。



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プロフィール

ちえ

Author:ちえ
49歳、既婚、夫、犬一匹と、広島県で暮らしています。

私自身の生きづらさがあり、AC回復のセッションを、2010年4月から「あなここ」で受けてきました。

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